1969年、「あかつき戦闘隊」第二部完結の翌週から「週刊少年サンデー」に連載された本作品は、園田光慶ひさびさのオリジナル作品だ。主人公も妻子持ちの中年男で、対決となる年齢層も若干上の世代を狙っているかに見え、著者の得意分野でもあるバイオレンスやアクションシーンが随所に盛り込まれ、魅力的な作品に仕上がっている。
園田光慶(そのだ みつよし)
1940年12月7日大阪市生まれ。
1958年日の丸文庫から"ありかわ栄一"名義で短編集「死剣幽四郎」を発表し漫画界にデビュー。折からの貸本劇画ブームに乗り、雑誌「影」、「刑事」(デカ)、「ゴリラマガジン」「魔像」などの貸本雑誌に次々と作品を発表し好評を博す一方、1960年頃より東京トップ社から描き下ろしの単行本を続々と執筆、中でも「挑戦資格」「アイアンマッスル」等が評価が高い。
1963年、「週刊少年キング」に久米みのる氏原作による柔道漫画「車大助」を連載し少年誌への進出を果たす。
1964年、同誌に連載した久米みのる原作「ホームラン探偵局」から"園田光慶"に改名。
1967年「週刊少年サンデー」に相良俊輔原作の「あかつき戦闘隊」を連載、戦記ブームの影響もあり大人気を博す。
翌68年には「ヤングコミック」誌上に「喪服紳士録」を連作開始、青年誌にも進出した。
1979年頃からシナリオライターの久保田千太郎氏とともに歴史物コミックの世界にも挑戦し、話題をよんだ。
1979年3月没
代表作には上記作品の他、「ターゲット」「赤き血のイレブン(原作:梶原一騎)」 「軍鶏(原作:相良俊輔)」「三国志(原作:久保田千太郎)」「戦国猿回し(脚本:久保田千太郎/やまざき十三)」等がある。
ISBN4-7759-1023-X
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